ひがし茶屋街の粋な大人の社交場としてにぎわった当時の面影を残す風雅な路地に真っ白な暖簾が揺れるなんとも趣深いお店は
築100年を越える日本家屋で金沢の伝統的保存建造物の指定を受けている建物。
店内へ入ると、どこか簡素で美しいしつらえが心地よく、穏やかで和やかな流れを感じられます。
建物の設計・デザインは店主さん自らによるもの。
お料理は洗練された正統派日本料理で、伝統的な茶懐石に根差したお料理の数々。
構築されたところからの引きの美こそがハレの料理であり
かつ同時に究極のケの料理にもなり得るような、
そうした図太く研ぎ澄まされた料理を志向されております。
和敬静寂の茶道精神にみられる日本人のこころを尊重し、命としての食材を用いたパフォーマンスを控え
皆敷や花でお料理を飾らないありのままで懐石の本道をいく、そんなお料理たちに魅了されます。
お料理が盛り付けられる器も美術館級のきわめて希少性の高い骨とう品ばかりで、店主さん自らが集めた品物たちは眼福。
器好きな方にはとっておきのお店かと思います。
ひと際存在感を放つのは2000年前の神代木を用いたカウンター。
木の温かみを感じつつ至福のひと時を過ごせます。
店内は6名掛けのカウンター席と4名掛けのテーブル席。
千利休自らが2畳の茶室待庵にてただ一人の客人をもてなした
一客一亭の精神を仰ぎ正直に謙虚にそして丁寧に心の通ったおもてなしのできる店でありたいとの思いから
一日一組限定で営業されております。
カニの季節には厳選されたカニがお目見え。
別料金でズワイガニも事前オーダー可能とのこと。
みがまえることなくいつものご自身の自然なままで
心に染み入るような酒食のひと時を大切な方と分かち合っていただきたい。
と店主さんのお人柄も素晴らしく、ひがし茶屋街の素敵なお店です。
敷居が高いお店に感じられるかもしれませんが、一日一組限定であるため、
お子様連れも歓迎だそうで、柔軟に対応が可能とのこと。
子連れパパママ、ご家族でのちょっと良い日のお食事にもおすすめです。










